先日、Google Playの開発者規約が大幅に変更されました。
この記事では、新規個人アカウント作成時に必要になる条件と、その条件を回避するための対策としての「組織アカウント」での開発アカウント作成方法について説明していきます。
新規個人アカウントにて必要な要件
Google Playでは、2023年11月13日以降に開発者アカウントを個人にて作成する場合、リリース前に要件を満たさなければアプリをストアにリリースできなくなりました。
下記の要件を満たさなければ、アプリの正式リリースに進めませんので、新規開発者の方は注意が必要です。
新規アプリを作成した場合、20人以上の人に自分のアプリをインストールしてもらい、14日間以上連続でそのアプリを利用してもらうこと
この要件はクローズドテストで行わなければならないので、アプリをインストールする人にGmailを聞いて、個別にアプリのインストールリンクを案内してテストに参加、アプリを利用してもらわなければなりません。
そこで解決策として提案されているのが組織用アカウントにて開発アカウントを作成することです。
組織アカウント作成のための準備
アカウント作成時に下記が必要となるので、事前に準備しておくことでスムーズに登録を進めることができます。
個人事業主の証明書が必要となるので、事業主登録がまだの方はこちらの記事を参考に取得してください。
管轄の税務署で無料で申請可能です。
- ・個人事業主の証明書類(個人事業開業届出済証明書など)
- ・DUNSナンバー(このあと解説)
- ・DUNSナンバー作成費用(3,300円)
- ・Google Play開発者アカウント作成費用(25ドル)
手順1.DUNSナンバーの取得
組織アカウントでの登録のために、DUNSナンバーという事業者用の番号取得が必要となります。
iOSでのアプリリリースの際にも必要となるものになりますので、ここで取得しておきましょう。
東京商工リサーチにアクセスし、スタンダードサービスへ進みます。
別ページに移動しますので、下記の赤枠内に情報を入力していってください。(項目名の左に✓が入っているものが必須入力箇所です)
TEL(代表)
携帯電話で申請する場合、頭の0を除いて入力してください。(入力例:90-1234-5678)
FAX(代表)
FAXをお持ちでない場合、「01-2345-6789」と入力してください。
代表役職名
個人事業主の場合は、「代表」と入力してください。
業種
次のように入力してください。
その他「アプリ開発」
営業品目「スマートフォンアプリ」
輸出・輸入
「無」を選択
従業員数
個人事業主の場合は「0」と入力
ご利用目的
その他の目的「Google Playストア開発者アカウント取得のため」と入力
「確認」をクリックして申請。
申請が完了するとご登録のメールアドレスに、下記のようなメールが届きます。
DUNSナンバーの発行には発行手数料(3300円)の入金と、事業証明書類の提出が必要となります。
個人事業主の場合は、下記のいずれかをご用意ください。
- ・個人事業開始申告書
- ・個人事業開廃業証明書
- ・個人事業開業届出済証明書
- ・公共料金請求書 (屋号の記載のあるもの)
- ・銀行口座通帳のコピー(屋号名義のもの)
書類提出はFAXにて受け付けているようですので、ご自宅にFAXがない場合はお近くのコンビニなどを利用してFAXをお送りください。
FAXの送信が難しい場合は、申請受付メールに記載の東京商工リサーチの窓口へ、書類提出方法をご相談ください。
手続きが完了すると、登録のメールアドレスに下記のようなDUNSナンバーが記載されたPDFが届きます。
手順2.Google Play組織用開発者アカウントの作成
Google Play Consoleにアクセスし、組織アカウントを選択します。
必要情報を確認して、「次へ」をクリック。
「お支払いプロファイルを作成または選択」をクリック。
組織の電話番号
090-1111-2222の場合、+819011112222と入力
組織のウェブサイト
ウェブサイトを持っていない場合は、「ウェブサイトはない」にチェックを入れ、ボックスに理由を記入してください。
デベロッパーのメールアドレス
Gmailアドレスなどを入力した場合、「個人のメールアドレスを使用しているようです」と注意が出ますがそのまま進んで構いません。
ここまで進んだら「アカウントを作成して支払う」をクリックして、カード情報を入力して25ドルのお支払いを済ませてください。