本ページではAndroidアプリをGoogle Playにリリースする手順について解説します。
Developerアカウントの作成やリリースビルドファイルの作成手順、必要な画像に関する内容は別記事で紹介していますのでそちらを参考にして下さい。
アプリリリース手順の大まかな流れとしては、まずはアプリの概要情報(アプリ名や無料or有料など)の登録をしてその後でビルドファイルをアップしたり細かな情報を設定したりします。
アプリの概要を登録
一番最初は概要情報を入力しましょう。
デベロッパーコンソールに移動して「すべてのアプリ」のページにあるアプリを作成をクリックします。
アプリの詳細情報を入力します。
必須項目をすべて入力したら右下のボタンが有効になるのでクリックして操作を完了させましょう。
入力情報は後でも変更できるので安心して下さい。難しく考えて手が止まるよりは気楽に進めていった方が覚えも早いと思います。
簡単に補足しておくと、言語は日本語、[アプリ / ゲーム]の選択はアプリ[無料 / 有料]は無料を選んでおくとスムーズだと思います。
規約に同意的な欄はすべてチェックしてOKです。
操作が完了するとそのアプリのダッシュボード画面に移動します。
アプリのセットアップ
画面をスクロールすると「アプリのセットアップ」という項目があります。そこにある「タスクを表示」の所をクリックするとアプリのリリースに必要なタスクがまとまっています。
タスクをクリアするとその欄が点灯するのでわかりやすいです。
操作がわからなくなったらここに戻ってくると自分の作業がどれだけ進んでいるかもわかるので便利だと思いますから覚えておきましょう。
何やら項目が多くて大変な感じがするかもしれませんが、ひとつひとつの作業はシンプルです。1分もかからずに完了するものが大半です。
プライバシーポリシーの設定
アプリの利用規約的なものを明示したページのURLを設定します。
ほとんどの人が自身のプライバシーポリシーページを持っていないと思いますので、本ブログで一般的なプライバシーポリシーを記載したページを用意しているので以下のページのURLを使っていただいて構いません。
URLを入力したら画面右下の保存ボタンをクリックで完了です。
ダッシュボードに戻って次のタスクをクリアしましょう。
ちなみにタスクをこなすと以下のように進捗情報も表示されます。
わかりやすくて便利ですね。
アプリのアクセス権
選択肢の上の項目をチェックして完了です。
アプリを加工してログイン認証機能などを独自実装している場合などは適宜読み替えて下さい。ここでは最もシンプルな設計のアプリに対応した設定で進めます。
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こちらの選択肢上にチェックで完了です。
コンテンツのレーティング(年齢制限)
耳慣れない単語かもしれませんが、アプリの内容について質問に回答してアプリの適切な年齢指定をする作業です。日本で馴染みがある単語でいうと18禁指定とかR指定とかが近いですね。
自分のアプリの内容に沿って回答する必要がありますが、一番簡単なのは最初の項目で一番下の「その他すべてのアプリ」を選んで以降の質問にすべていいえで回答することです。(大抵のアプリでこのケースに当てはまると思います)
質問に答えたら「保存」して「次へ」として完了です。最後に自分のアプリのレーティングが発表されるので「送信」を押して次のタスクに移動しましょう。
ターゲットユーザーおよびコンテンツ
アプリの対象年齢を指定します。
先程のコンテンツレーティング(年齢制限)と矛盾するとNGです。
ただ、コツとして理由がなければ18歳以上、せいぜい13歳以上にしておけば大抵のケースで問題にならないと個人的には考えています。
アメリカの文化感覚でアプリをチェックされるので、プリキュアのようなな日本では女子児童がみるようなアニメコンテンツでも、露出が多いなどの理由でアダルトコンテンツとみなされることがあります。
その場合に対象年齢を5歳以下などにしていると、不適切だと判断される場合があります。
日本の人口比で考えても15歳以下は全人口の1割程度、18歳以下も2割はありません。
親兄弟などの家族名義でスマホを利用しているケースもあるでしょうから、ある程度割り切って18歳以下は切り捨ててもいいというのが上田の考えですね。
18以上に設定すると「アプリが意図せず子供の目に触れるか」どうかを尋ねられますので「はい」をチェックして完了です。
ニュース・covid-19(コロナ)に関する設定
戦争やコロナの影響でニュースやコロナに関するコンテンツを扱うアプリは別途チェックされるようになりました。
ほとんどのケースで該当しないと思いますから、ニュースでもコロナでもないというように回答しましょう。
まとめて2項目解説しました。次のタスクに移動しましょう。
データセーフティ
こちらも今どきの情報漏えい問題を受けての質問項目になりますが、最初の質問に「いいえ」と答えたらほぼ操作は完了です。
Admob広告を導入している場合は、いいえでは駄目なので、以下のページを参考にデータセーフティの入力を行ってください。
ストアの設定
カテゴリなどを指定する設定ですね。
ここもシンプルに設定するならカテゴリに「エンタテイメント」としてメールアドレスを入力したらその他はそのままでOKです。
ストアの掲載情報
いよいよ最後の項目です。
この設定だけ必須項目なども多くて一番時間がかかるところです。
スクリーンショットやアイコン画像など画像を設定する項目もありますので事前に各種画像を準備しておくといいでしょう。
素材が揃っていればそれほど時間のかかる作業ではありませんが、それぞれの項目を解説します。
- アプリ名
ここで設定した名前がアプリ名として Google Play に表示されます - 簡単な説明
アプリについての短い説明です。ユーザーは展開することで説明の全文を確認できます。 - 詳しい説明
アプリの長い説明文です。
このあたりの広告は他のアプリを参考に感覚を掴むといいと思います。
最初のうちは慣れずに大変かもしれませんが、悩むよりは慣れろという考えで手が止まるよりは気軽に設定して経験を積むのも大切です。
- アプリのアイコン
512 x 512の正方形画像。 - フィーチャー グラフィック
1024 x 500の横長画像。オススメアプリなどで取り上げられたときに使われます。 - 動画
アプリを宣伝する動画などがあればYouTubeのURLを入れましょう。(なければ不要です) - 各種スクリーンショット(それぞれ2枚以上)
スマホ用のスクリーンショットはもちろんスマホで撮影したアプリのスクリーンショットを入れます。
タブレット版については、タブレットを持っているならタブレットで撮影したスクリーンショットを入れます。タブレットをお持ちでない場合は、タブレット版の欄にもスマホで撮影したスクリーンショットを入れればOKです。
画像関係に関しては事前に準備してあればアップロードするだけです。
さて、これですべてのタスクが完了しました。
次はいよいよ最後の製品版リリースの作成の項目です。
製品版リリースの作成
いよいよ最後の項目です。
左メニューにある「製品版」のメニューをクリックして「新しいリリースの作成」もしくは「リリースの編集」をクリックしましょう。
リリースビルドが作成してあればそのファイルをアップするだけです。
リリース名は自分でわかりやすい名前をつけておきましょう。
今回は「初期リリース」としました。バージョンアップ時などは「問題○問追加」などどんな更新をしたのかが自分で分かればOKです。
保存して「リリースのレビュー」を押すとエラーチェックが行われて、設定に不備があればエラー項目が一覧で表示されます。
今回は「国の指定」が出来ていないエラーが出ていますね。
これは多くの人がやるエラーなので、国・地域の設定画面に移動するための箇所を画像で紹介しておきます。
エラーが複数あれば都度解決して「リリースを編集」のボタンを押して画面を戻してからもう一回「リリースレビュー」を押せばOKです。
「警告の項目」はエラーではないので問題ありません。
例えば今回は難読化解除ファイルに関する警告が出ています。技術的な話になるので深堀りはしませんが、解決する必要はないので問題ありません。
問題がなければ、レビュー後「製品版としての公開を開始」のボタンが押せるようになります。
これでリリース作業が完了しました。
Googleの公式ドキュメントには審査完了に最大で48時間かかると記載がありますが、大抵もっと早く完了します。
おそらく時期や時間帯で幅があるのだと思いますが、感覚的には大体夕方リリースしたら翌日起きたら公開されていることが多いかなというところですね。
まとめ
今回はAndroidアプリのリリースに関する手順を紹介しました。
本記事を執筆したのが2022年の6月です。もしかしたら時期によっては画面内の表現にずれがあるかもしれませんが、適宜読み取って下さい。