本記事では、ビルドしたiOSアプリをApp Storeに登録する手順とポイントを説明します。今回はAdmob広告を掲載する無料アプリを最小限の入力項目で登録する前提で進めていきます。
なお、App Storeにアプリを登録する場合はmacが必要です。
コンテンツ
Transpoter.appをダウンロード
ipaファイルをApp Storeにアップロードする際に、mac専用のアプリケーションであるTransporterというアプリが必要になります。
macでApp Storeを開いて「Transporter」で検索して見つけるか、以下のURLにアクセスしてダウンロード&インストールをしておいてください。
https://apps.apple.com/jp/app/transporter/id1450874784?mt=12
App Store Connectにアクセス
iOSアプリの登録はApp Store Connect内のマイ Appから行います。以下のURLにアクセスして、マイ Appをクリックします。
https://appstoreconnect.apple.com
左上にある+をクリックして、新規Appを選択します。
プラットフォームはiOSを選択してアプリ名と言語、バンドルIDを選択します。ワイルドカードバンドルIDを使った場合はサフィックス(末尾文字列)を入力します。
画像の例では、net.jp.apps.koji.*というバンドルIDにappexampleというサフィックスをつけています。こうすると登録するアプリのIDはnet.jp.apps.kojiueda.appexampleというIDになります。
このIDがmonacaで設定したAppIDと一致しないとipaファイルの登録ができません。
SKUというのは自分で管理するアプリのIDです。連番でも日付でも何でも構いません。最後に作成をクリックします。
ストア情報の入力
それでは項目ごとにアプリの情報を登録していきます。まずは「App情報」の項目ですね。
各項目について
・名前
アプリの名前です。
・サブタイトル
ストア上でアプリ名の下にでるコピー文章です。アプリの内容を簡単に補足する文面を入れます。
・プライバシーポリシーURL
必須ではありませんが、ブログなどで作ったプライバシーポリシーページのURLを入力すればOKです。以下のURLを使ってもらっても構いません。
上田公式ブログアプリ用プライバシーポリシーページ
https://apps.jp.net/330-2/
・カテゴリ
自分のアプリのカテゴリを選択してください。大カテゴリ > 中カテゴリ > 小カテゴリのように多段構成になっています。
価格および配信状況
左メニュー[価格および配信状況]から価格を設定します。
無料の場合はJPY0を選択して、保存を押せばOKです。価格を設定する場合は適宜読み替えてください。
iOS Appを登録
ここからが少し手間のかかる部分です。ipaファイルのアップロードやスクリーンショットなどを登録していきましょう。左メニューの[1.0 提出準備中]となっている部分をクリックです。
各項目の説明
それでは各項目毎に解説していきます。文章やキーワードを入力する部分に関しては、別記事でASO対策の内容をまとめておりますので、そちらを参考にしてください。
・Appプレビューとスクリーンショット
iPhoneに対応するアプリの場合は最低5.5インチディスプレイ用スクリーンショット(1080 x 1920)が1枚以上必要です。
Androidと違って、iOSアプリはスクリーンショットが端末サイズと1pxもずれないように作らないといけません。一番簡単な方法は、実機でスクリーンショットを撮影したものを加工することですが、その場合自分で持っていない機種のサイズは画像編集ソフトなどで編集して作ることになります。
Appleの公式ページで対応可能な解像度が一覧で紹介されていますが、抜粋して主要な機種のスクリーンショットサイズを紹介しておきます。全てのサイズが見たい場合は公式サイトを確認してください。
機種 | サイズ |
6.5 インチ(iPhone XS Max, iPhone XR) | 886 x 1920 |
5.8 インチの Super Retina ディスプレイ(iPhone X、iPhone XS) | 886 x 1920 |
5.5 インチ(iPhone 6s Plus、iPhone 7 Plus、iPhone 8 Plus) | 1080 x 1920 |
4.7 インチ(iPhone 6、iPhone 6s、iPhone 7、iPhone 8) | 750 x 1334 |
12.9 インチ(iPad Pro(第 3 世代)) | 1200 x 1600 |
Appleの公式ページ
https://help.apple.com/app-store-connect/#/dev4e413fcb8
・プロモーション用テキスト
アプリの宣伝文を入れます。App Store上で表示される文章です。「♪」や「♡」などの特殊文字は使用できません。
・概要
アプリの説明を入力します。
・キーワード
検索用のキーワードをカンマで区切りで入力します。キーワードは最低1つでOKですが、ASOなどを考慮してなるべく多く(最大100)のキーワードを登録するようにしましょう。
・サポートURL
アプリのサポートWebサイトのURLを入力します。ブログなどを立ち上げてそこのURLを入れればOKです。
・マーケティングURL
特にアプリを宣伝するページなどがある場合は入力してください。
・ビルド
後にTransporterを使ってアップロードするipaファイルを選択します。一旦飛ばしましょう。
・App Storeアイコン
1024×1024のサイズの画像をアップロードします。角の丸みは自動的にApp Store側で調整してくれるので正方形の画像を用意すればOKです。
・copyright
コピーライトを入れます。
例:2020 DACOON INC
・App Review に関する情報
ここで入力する情報は、Appleの審査員のために見せる情報です。IDとパスワードを入力しないと閲覧できないコンテンツがあればそれをいれたり、特殊な説明が必要なら予め伝えておきましょう。
・サインイン情報
ログインなどが必要ならテストアカウントのIDを発行して入力します。
・連絡先情報
審査スタッフからの連絡用の情報を入力します。
・メモ
審査に必要な追加情報が必要であればここに入力します。
ここまで一通り入力したら一旦画面上の[保存]を押します。
Transporterでipaファイルをアップロード
先の手順でインストールしたTransporter.appを起動させて、Appを追加をクリックしてビルドしたipaファイルを選択してください。ファイル形式のチェックに数秒〜数十秒かかります。
ファイルチェックが完了すると、一覧にipaファイルが表示されるので「デリバリ」をクリックすればApp Storeにipaファイルが登録されます。
ビルドファイルを提出
デリバリが完了したら、App Connectに戻ります。ビルドの項目に+マークが付いているのでクリックします。もしマークがない場合は少し待ってから画面を再読込してください。
一覧にipaファイルが表示されるので、Transporterでアップロードしたipaファイルを選択して[終了]を押します。
全ての手順が完了したら、[審査へ提出]をクリックして完了です。
Appleの審査には通常数日はかかります。初回リリースの場合は何らかの項目に引っかかって却下されることも少なくはありません。
脆弱性や機能不具合のチェックはもちろんですが、Androidと違って、コンテンツの充実度やデザイン性なども厳しくチェックされます。誰でも一度は必ず通る道ですので数回審査に落ちたくらいでは諦めないで頑張りましょう。
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