個人で稼ぐアプリビジネス入門

monacaで作成したAndroidアプリをGooglePlayでリリースする手順まとめ 2020年最新版

monaca上でAndroidアプリの開発や動作確認ができても、それだけではダウンロードできるようにはなりません。

GooglePlayにアプリを公開してリリースすることで初めて世の中の人がダウンロードできるようになります。

本記事では、monacaで作成したアプリをビルドして、できたapkファイルをAndroidアプリとしてGooglePlayでリリース手順をご紹介します。

Google Playへのアプリ開発者登録(Google Play Developer 登録)

Google Play上にアプリを公開するには、Google Playの開発者登録をする必要があります。まだ登録を済ませていない方は先に登録を済ませましょう。

登録料として$25がかかりますがリリースできるアプリの数に制限はありません。登録してしまえばアプリは出し放題ですので、ビジネスの手数料としては非常にローコストと言えるでしょう。支払いに使用できるクレジットカードを用意してください。

事情によりクレジットカードが持てない場合、Vプリカのようなプリペイド式のクレジットカードでも登録は可能です。

実際に上田のアプリギルドでも大学生のメンバーなどはVプリカで登録を済ませている方も多いです。

支払いから実際に開発アカウントが有効になるまで数時間かかることもありますので、予め作っておくほうが便利かもしれません。

登録にはGMAILのアカウントを使います。GMAILに登録していない方は、以下からGMAILアカウントを作成しておきましょう。

https://accounts.google.com/signup/

GMAILアカウントが登録できたら以下のURLから登録手順を進めていきましょう。

https://play.google.com/apps/publish/signup/

Google Playデベロッパー販売配布契約書に同意をして支払いに進み、画面の指示に従って必要な情報を入力してください。

アプリのリリースビルドファイル(apkファイル)を作成する

Google Playに登録するためには、デジタル署名したパッケージファイル(.apk形式)を作成する必要があります。

デジタル署名というのは、「私がこのアプリを作りました」と証明する署名のようなものです。キーストアというIDとパスワードの組み合わせで管理する暗号化されたファイルです。

キーストアの設定

monacaでキーストアの設定をまだやっていない場合は先にキーストアの設定をしましょう。もうキーストアを設定済みの方はこの項目は飛ばしてOKです。

設定メニュー内の[Androidキーストア設定]をクリックして、キーストアとエイリアスの項目の「新しく作成する」を押します。

項目を入力しますが、ここは忘れなければ何でもいいと思います。自分の名前と2つのパスワードは同じで大丈夫です。迷ったなら、キーストア名はあなたの名前、パスワードは両方ともmonacaのログインパスワードにしておけばいいでしょう。

覚える必要はないですが、それぞれ以下のようなものです。

エイリアス : アプリの署名時に使用する秘密鍵の名前です。1 つのキーストア内に、複数のエイリアスを格納できます。

エイリアスのパスワード : エイリアス ( 秘密鍵 ) 用のパスワードです。

キーストアのパスワード : キーストア用のパスワードです。このキーストアをインポートするときに、このパスワードが必要となります。

monacaドキュメントより

それぞれ入力して「作成」を押せば完了です。

リリースビルドファイルを作成

では、作ったアプリをビルドしていきましょう。

メニュー内の[ビルド]-[Androidアプリのビルド]をクリックして、リリース向けビルドを選択します。

キーストアで設定したエイリアス名を選択してパスワードを入力します。正しく入力したら「ビルドを開始する」をクリックしたらビルドが始まります。

サーバーの混雑状況で変わってきますが、長くても数分でビルドが完了すると思います。もちろん、アプリ構成で大分時間は前後します。(機能が多いほど重い)

この画面になればビルド成功です。ローカルPCにダウンロードからapkファイルをダウンロードしておきましょう。

ちなみにapkファイルはzipファイルと同じファイル構成なので、拡張子をzipに変えれば普通に解凍できます。ファイルの中身などを見るのに便利ですね。

これでAPKファイルが作成できました。

その他の必要なファイルの準備

アプリをリリースするにはapkファイルの他に最低限以下のファイルが必要になります。

  • 上記で作成したAPKファイル
  • スクリーンショット(2枚以上)
  • アプリアイコン画像(512px × 512px)
  • フィーチャーグラッフィク画像(1024px x 500px)←横長

monacaのようなマルチプラットフォーム対応のアプリを作っている場合、同時にいくつかのサイズのアイコンが必要になると思います。一個一個丁寧に書き出してもいいですが、フリーのアイコンサイズ分割サービスがあるのでこれを使うのが便利です。

Icon Cutter
https://www.iconcutter.com/ja/

アプリの登録

Google Play Developer Consoleにアクセスしましょう。
https://play.google.com/apps/publish/

[アプリを作成] をクリックして言語とアプリタイトルを入力します。

・デフォルトの言語
GooglePlayで表示されるデフォルトの言語です。メインターゲットが日本なら日本語、そうでない場合(日本語を含む全世界など)なら英語にしておくと便利です。

・タイトル
GooglePlay内で扱われるアプリのタイトルです。50文字以内で入力します。ASOなどを考慮してなるべく長いに越したことはありません。

各項目を埋めていく

アプリを登録したら必要な項目を埋める作業です。最低限、以下の画像の灰色になっているチェックマークの欄を埋めて緑にしなければいけません。

本記事では無料アプリに広告を掲載するアプリを前提で、最低限必須となる入力項目だけをピックアップしてご紹介します。

なお、左メニューの上から作業するよりここで紹介している順番で埋めたほうが効率的なので慣れるまではここで紹介している順に作業するのがおすすめです。

設定項目1. ストアの掲載情報

この項目では、スクリーンショットやアプリの説明文などアプリストアでアプリが検索された時に表示される内容を入力します。

タイトルと説明

アプリストアの検索アルゴリズムは非常にシンプルなロジックなので、一工夫するだけで大きなASO(SEOのアプリストア版)効果があります。タイトルや各説明文にはできるだけ主要なワードを詰め込みましょう。

・タイトル
先に入力したアプリ名です。50文字以内。

・簡単な説明
アプリの紹介用の短い説明です。アプリが Google Playでオススメアプリとして紹介されたときに表示されるアプリの紹介文になります。

・詳しい説明
アプリの説明文を入力します。最大4,000文字なので、かなり長い紹介文を入れることができます。Google Playで常に表示されるのは冒頭の数行になるので人の目に見せたいフレーズは最初の方に置きましょう。

画像および映像

検索アルゴリズムとは直接関係ありませんが、視覚効果が人に与える影響は非常に大きいです。なるべく人の目をひくような素材を用意しましょう。
極端な話、魅力的な説明文と画像があれば一定数のダウンロードが稼げてしまうものです。
画像形式は全部pngで統一しておくと便利だと思います。

・高解像度アイコン
512×512のサイズの画像です。一般的にアプリアイコンと同じものにしているケースが多いですが、必ずしも同じでなくても構いません。

・スクリーンショット
アプリのスクリーンショットです。
1辺が320px以上の画像を2つ以上設定する必要があります。
スクリーンショットに説明文などを付け加えるのもOKなので、画像はどんどん加工してしまいましょう。

説明文と装飾でスクリーンショットを豪華に

・フィーチャーグラフィック
GooglePlayでおすすめアプリとして紹介されたときの画像。1024×500の横長画像です。

分類

・アプリのタイプ
アプリのタイプとしてゲームorアプリのいずれかを選択します。どちらだかわからないと迷った場合は「アプリ」を選べば大丈夫です。

・カテゴリ
アプリのタイプによって選択できる項目が変わります。「アプリ」の場合は「ライフスタイル」や「仕事効率化」などといったカテゴリが表示されますが、「ゲーム」の場合は「アーケード」や「カード」などといったカテゴリが表示されます。
Google Playではカテゴリランキングもあるので、上位を狙えそうなカテゴリを選ぶのは戦略としてありだと思います。

・コンテンツレーティング
アプリの対象年齢を指定する部分です。後で設定するので一旦飛ばして次に進みましょう。

連絡先情報

・メール
連絡先アドレスです。開発者登録をしたアドレスを入力するのが便利だと思います。

プライバシーポリシー

必須ではないようですが、未入力で後日に警告が来たケースが何度かあったので入力した方が無難です。特にURLを持っていない場合は上田がいつも使っているものが以下になるのでこれをそのまま使ってもらっても大丈夫です。

上田が使っているプライバシーポリシーURL

https://apps.jp.net/330-2/

ここまででアプリの掲載情報の設定が終わりました。「未公開版を保存」のボタンを押して一旦完了です。

設定項目2.「アプリのリリース」からAPKを登録

次はapkファイルをアップロードします。左メニュー[アプリのリリース]をクリックして表示される画面の製品版の[管理]をクリックしてください。

次の画面で表示させる[リリースを作成]をクリックします。

初回の設定時のみ、署名鍵の保護の設定メニューがでます。特に理由がない限りは「次へ」を押して手順を完了させてしまいましょう。

アプリ署名が完了したら追加するAndroid App BundleとAPKの項目からapkファイルをアップロードします。

f:id:nightowlgames0314:20161009181758p:plain

リリースノート(新機能の説明など)があれば入力して、「確認」をクリックします。
正しく手順が完了していたら左メニューが緑色に点灯します。

設定項目3.「コンテンツのレーティング」で対象年齢を設定

コンテンツのレーティングはアンケート形式でアプリの対象年齢を自動算出する流れです。

左メニュー[コンテンツのレーティング]で表示される画面で指示に従って「次へ」を押します。

表示された画面でメールアドレスとアプリのカテゴリを選択してください。これも開発者登録をしたメールアドレスを入力しておけばいいでしょう。

次の画面でアンケートが表示されるので回答していきます。全部「いいえ」にすれば全年齢が対象になり、「はい」が多いほど項目数に応じて対象年齢が上がっていきます。

年齢層を無理やりあげようとしてわざと「いいえ」を答えるのはよくありません。

倫理的に駄目ということもありますし、後でペナルティを受けることもあります。アプリの公開停止、アカウントの無期限停止もあり得るので嘘はやめましょう。

また、注意するべき点として、アメリカの文化感覚で判断する必要があるということです。

例えば子供向けの日本のアニメのワンピースを例に取ると、女性のキャラクターの露出が多いので、静的コンテンツとみなされたり、人を殴るシーンがあるので暴力コンテンツ、サンジがタバコを吸うので「規制物質」を扱うとみなされたりします。

アンケートに答え終わったら「アンケートを保存」をクリックして「レーティングを算定」をクリックします。

レーティング結果が表示されるので、最終的に「レーティングを適用」をクリックしたら完了です。

設定項目4.「価格と配布」で価格と公開国、広告の有無を設定

[価格と配布]の画面から設定していきます。

今回は無料アプリが前提なので「無料」を選びます。(有料でも手順はほとんど一緒です)。

・国
項目名通り、アプリを配布する国を選びますが、上田は大体一番上のラジオボタンで全世界で利用可能にしています。

以降は記載の流れに従って進めてください。大体のケースで「広告を含む」が「はい」になり、コンテンツガイドラインと米国輸出法のチェックを入れるだけでOKのはずです。

最終的に「未公開版を保存」をクリックして完了です。

設定項目5.「アプリのコンテンツ」で最終チェック

それでは最後の設定項目です。左メニュー[アプリのコンテンツ]をクリックして表示される画面で[開始]を押します。

ここからは流れに従うだけなので簡単です。

・対象年齢
その名の通り対象年齢です。コンテンツレーティングで3歳以上と算出されても、18歳以上だけに利用を制限したい場合は18+のみ選択すればOKです。また、13歳未満を選択すると掲載可能な広告などに制限がかかります。

ちょっとしたアクションゲームなどの広告も暴力的なシーンが含まれたりするので、それらもNGになります。アプリの構成次第ですが、13歳以上にしたほうが広告が柔軟になるので、13+にするのがおすすめです。

年齢を13+にすれば途中のチェックは飛ばして一気にストアの表示の項目に移動します。

長々と説明がありますが、13歳以下の子供の興味を引くような表現があるなら「はい」そうでなければ「いいえ」としなさい。ということです。
ここでは、「いいえ」を選択しましょう。[次へ]を押します。

最終的に表示される画面で[送信]をクリックして完了です。

アプリを公開する

ここまでの手順で左メニューのチェックマークが全部緑色に点灯していたら公開準備が完了です。もう一度[アプリのリリース]画面にアクセスして、[リリースを編集]を押します。

すでに入力登録済みのapkファイルやリリースノートが入力されていますので、画面したの[確認]をクリックします。

次の画面で[製品版として公開を開始]をクリック

最終確認が表示されるので[確認]をクリック。これですべての手順が完了です。お疲れさまでした。

公開したアプリは一旦「公開待ち」となり、実際にストアに公開されるまでに数時間かかります。

寝て起きたら大体完了しているので気長に待ちましょう。

もし利用しているプラグインなどが古くて脆弱性等がある場合は、非公開になり修正を求められます。上田の開発ツールでアプリをリリースして問題があった場合はご連絡ください。

さいごに

2020年になって心機一転アプリに挑戦(再挑戦?)という人もいると思います。

アプリの開発者画面(console画面)は定期的に更新されるので、ネットで調べても表現が違ったり画面構成が変わっていたりで戸惑ってしまうケースも少なくはありません。

本記事は2020年の最新画面でキャプチャなども撮影し直しましたので、少なくとも今この記事を書いている時点ではどこよりも最先端の内容になっているはずです。

できるだけシンプルな作業でリリースできるように最小の手順でまとめました。細かい箇所で躓いて今までリリースが思うようにできなかった人も、是非これを機に挑戦してみてくださいね。

また、今回はASOに関してはあまり触れませんでしたが、アプリの検索上位表示に関してはこちらの記事も参考にしてみてください。

ABOUT ME
上田幸司
DACOON株式会社 代表取締役 早稲田大学に入学後、在学中にシステム会社を設立。 開発者として様々なシステムを開発する傍ら、レンタルサーバーの運営、世界各国でのセミナー活動、ネットビジネスのコンサルティングなど、多ジャンルで活躍。ただ今LINE@フォローで「誰でもアプリメーカー」+「副業ビジネスガイドブック2020」を配布中! 詳しくはこちら → https://apps.jp.net/r/line/?ref=profile
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